介護の仕事の中で職員同士の会話でよく使う、日本語フレーズや専門用語

介護の仕事現場では、介護に関わる職員同士の会話や、利用者の記録の中でよく使うフレーズや専門用語があります。高齢者の方の体の状態を知ることや、介護職員が連携する上で専門用語を知っておくことはとても大切です。最初は難しいかもしれませんが、覚えるようにしましょう。

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職員同士で使うフレーズ

  • 「バイタルチェック」(VITAL CHECK)

バイタル(体温、血圧、呼吸、脈拍)を測定することです。毎朝、入浴前、必ず測定し、職員全員が高齢者の方の体調を把握します。

例:「 ○さんの朝のバイタルは正常です、いつもと変わりありません」

  • 「見守り」(みまもり)(MIMAMORI)

高齢者それぞれの置かれている立場や状況、気持ちなどを理解し、必要な時にはすぐ助けられるようにしながらも、自分でできることは行っていただくことです。高齢者の様子を観察し、転倒や事故がおこらないよう予防することも含まれます。

例: 「○さんは、歩くときにふらつくことがあるので、見守りをしましょう」

  • 「処置」(しょち)(SHOCHI)

ケガや床ずれなど、必要な部分消毒する、薬を塗るなど手当てをすることです。

例: 「腕に傷があるので、看護師に処置をしてもらいましょう」

  • 「発赤・浮腫」

皮膚が赤くなっていることを発赤、むくんでいることを浮腫といいます。

高齢者の場合、病気が原因でおこることもあり、全身の健康状態に影響を与えます。

日頃からよく観察し、他の職員と情報を共有するなら早めに治療を行えます。

例:「足に浮腫がみられます。

(臀部に)発赤を見つけました、あります」

 

他にも

「○さんは、部屋で休んでいます」

「○さんは、食事を残したので、体調に気をつけてください」

「◯さんは、顔色が悪いので体調の変化に気をつけ、観察してください」

などは、高齢者の方の少しの変化であっても、職員同士で報告し、共有するためによく使うフレーズです。

 

ほかにも覚えておきたい介護の専門用語

難しい漢字などもありますが、ぜひ声に出して読んでみましょう。

  • ケアプラン(CARE PLAN): 介護計画書のことです。高齢者、高齢者の家族がどんな生活を送ることを希望しているかをもとに、高齢者が受ける介護サービスの種類、頻度、目標とすることなどが書かれています。高齢者の状態に合わせて定期的にケアプランは変更されます。ケアプランに基づいて、介護サービスを行います。

 

  • 受診(JUSHIN): 医師の診察を受けることです。 施設に医師が訪問する場合、高齢者が職員又は家族と病院へ行き受診する場合があります。

 

  • 水分補給(SUIBUN HOKYU): 身体に必要な水分を食品や飲料で摂ることです。 高齢者の方は喉の渇き気付きにくくなるため、こまめに水分補給を促すことが必要です。

 

  • 体位変換(TAII HENKAN): 自分の力で寝返りができない、身体の向きを変えることができない方の体位を変えることです。同じ姿勢のまま寝ていると、血液の流れが悪くなり褥瘡(床ずれ)の原因にもなります。

 

  • 着脱(CHAKUDATSU): 衣服を着たり脱いだりすることです。

 

  • 発熱(HATSUNETSU): 病気や体調不良のため普段より体温が上がることです。一般的に37.5度以上といわれていますが、平熱は人それぞれ違うため普段より熱が高い場合は体調の変化に注意が必要です。

 

  • ベッドメイキング(BED MAKING): シーツや布団、枕カバー等を交換することです。定期的に行うことにより高齢者の方の睡眠の質や、清潔を保つことができます。

 

  • 面談(MENDAN): 高齢者の方、家族、介護に関わる職員で話し合うことです。健康状態、日常生活の状況、生活で困っていること、どんな生活を送りたいか、などを話し合います。介護サービスの利用を開始される時やケアプランの変更を行う時、それ以外にも定期的に行われます。

 

  • 配膳(HAIZEN): 食事を食卓に出すことです。 高齢者の方が食べやすい位置に食器をセッティングすることも必要です。

 

リンク集では、介護の仕事で使う用語をまとめた用語集も紹介しております。

ぜひご活用ください。

〇外国人のための介護福祉専門用語集

 

 

 

 

 

 

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